
モノづくりにおいて欠かすことのできない「故障ゼロ」「不良ゼロ」「災害ゼロ」。このためには設備がしっかりと動き、良品を生産し続けることが重要ですが、なかなかそうもいきません。そこで日々の生産では、目標と計画を決めて改善活動などに取り組み、その成果を指標を使って評価をします。 モノづくりを評価する指標はさまざまですが、本稿では、TPMで標準化されている指標や実績値について紹介します。

設備総合効率(OEE:Overall Equipment Effectiveness)
設備総合効率とは、生産設備の効率をあらわす指標です。設備や機械が持つ生産能力の最大値に対して、良品を生産している時間の割合を見るもので、次式で求めます。
設備総合効率(%)=時間稼働率×性能稼働率×良品率×100
たとえば時間稼働率、性能稼働率、良品率の3つすべてが80%だった場合の設備総合効率は、「0.8×0.8×0.8=0.512=51.2%」となります。
設備総合効率の見方
設備総合効率は、高いほど良いといえますが、製品や生産プロセス、設備の新しさなどによって、目標や基準は異なります。また、日や週、月、期、年などの期間や工場、プロセス、工程、製品などの範囲といった対象もそれぞれのニーズにより設定します。
グラフはある工場での設備総合効率の変化をあらわしたものです。

この工場では、生産性の向上ためにトップから第一線までが3年間に渡ってTPM活動に取り組みました。その結果、設備総合効率は、およそ1.25倍にまで向上しました。
また、設備総合効率は国内外で多くの企業で採用されています。そのため、同業他社と比較することによって、自社・工場の立ち位置を知ることができます。日本プラントメンテナンス協会では、約1600事業所の指標データと自社データを比較する「工場実力診断」を提供しており、多くの企業で活用が進んでいます。
次回は設備総合効率の算出に必要な時間稼働率、性能稼働率、良品率について、説明します。
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